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ひろわたり眼科 川崎市麻生区 百合ヶ丘駅徒歩2分 加齢黄斑変性は不治の病から治せる病気へ。

~加齢黄斑変性~

不治の病から、治せる病気へ

 見たい部分がよく見えない、ものがゆがんで見える、視野の中心部が暗く感じる、などの症状があると「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」の可能性があります。黄斑とは網膜の中央にある、ものを見るために一番重要な部分です。この部分に異常が発生すると、視力が低下したり、ものの見え方に支障がでたりします。 加齢黄斑変性は、この「黄斑」という場所が、「加齢」によって脈絡膜から発生する血管(脈絡膜新生血管)が原因で「変性」をおこす(いたんでしまう)病気です。
 この病気のはっきりとした原因はわかっていませんが、50歳以上の人になる病気でタバコを吸う人に多いとされています。また、諸説ありますが日本には40~70万人の患者さんがいるとされています。
 治療せずに放置すると、視力は眼鏡やコンタクトレンズを使用しても0.1程度しか見えなくなります。この段階からでも治療はできますが、よい視力を取り戻せる確率はかなり低くなります。逆に、早期に病気を発見できて治療を開始すると、よい視力を維持できることが多くなります。

 加齢黄斑変性の診断や経過をみていくために、以下のような検査を行います。
(1)視力検査:視力を測定します
(2)眼底検査:主に黄斑の状態を直接観察します
(3)OCT(光干渉断層)検査:黄斑の状態を詳しく知るでき、病気の初期変化を見つけたり、治療の効果や再発などがないかを知ることができます
(4)その他:蛍光眼底造影検査で新生血管の状態を調べたり、アムスラーチャートでゆがみの程度を調べることがあります



 10年ほど前までは、これといった治療法もありませんでしたが、現在は抗VEGF剤という薬を目の中に注射することにより、病気の進行をおさえることができるようになっています。体の中には、脈絡膜新生血管の成長を活性化させるVEGF(血管内皮増殖因子)という物質があります。このVEGFの働きを抑える薬剤を目の中に注射することにより、新生血管の増殖や成長をおさえることができます。治療効果としては、視力低下が止まる、または視力が向上するといった効果は95%以上の人に現れます。
 当院では、ルセンティス、アイリーアという2種類の抗VEGF剤で治療することができます。すでに他院で治療をうけられている方で、今後も治療が必要な方も当院で治療を受けることができます。しかし、この病気は一定期間で再発することも多く、繰り返し治療を受けることが必要な人も多いです。

 予防には、ルテインという物質がある程度の効果があることが知られています。サプリメントで補充することができます。また、タバコを吸われる方は禁煙することも一定の効果が期待できます。

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