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ひろわたり眼科 オルソケラトロジーのご案内 川崎市麻生区 百合ヶ丘駅徒歩2分 

オルソケラトロジー

近視の治療法と進行予防法のひとつに、オルソケラトロジーがあります。

オルソケラトロジーは、特殊な形をしたハードコンタクトレンズを睡眠時に装着して、 日中は裸眼で過ごすとことが可能になる治療法です。オルソケラトロジーは、近視の矯正だけでなく、近視の進行を減らすことが多くの研究からわかってきています。
国内で承認・認可されている治療法で、レーシックやICL(眼内コンタクト)と異なり手術ではないので、心理的・身体的な負担が少なく、いつでも治療を中断することができます。

毎日夜間にオルソケラトロジーレンズを装用することにより、日中は裸眼で生活でき、近視進行予防効果があります!!

「オルソケラトロジー」は、装用を中止すると元の状態にもどってしまうため継続した治療が必要になります。

1.このような方にお勧めです

・日中に眼鏡やコンタクトレンズを使用せずに、裸眼で生活したい方
・スポーツや運動のため、眼鏡やコンタクトレンズを使用することが難しい方
・レーシックやICL(眼内コンタクト)などの手術を受けたくない方
・お子様の近視の進行をできるだけ少なくしたい方

2.治療スケジュール

(1) オルソケラトロジーの適応があるか検査をします。
(2) トライアルレンズを1週間貸出して、ご自宅で使用して実際の効果を確認します。
(3) トライアルレンズで効果が確認できたら、ご本人専用のオルソケラトロジーレンズを注文します。
(4) ご自身のレンズが届きましたら、毎日就寝前にオルソケラトロジーレンズを装用し、日中は裸眼で生活します。
(5) 治療開始後は1か月目、その後は3か月毎に通院が必要となります。

3.以下に治療のポイントを示します

オルソケラトロジーはすべての方に適応がある訳ではありません。 当院では日本眼科学会の『オルソケラトロジーガイドライン』に準拠して治療を行います。治療の対象は、おおむね10歳(小学4年生)以上を対象としております。 オルソケラトロジー治療は国内で認可された治療法ですが、保険診療ではなく自費診療になります。当院では毎月の負担が少なく、レンズの保証交換などの保証が手厚い定額制を採用しています(詳しくはQ&Aの治療費用はどのくらいですか?をご参照ください)。

4.オルソケラトロジーについて、皆様から寄せられるご質問を以下にまとめています

Q:治療費用はどのくらいですか?

オルソケラトロジーは国内で認可されている治療法ですが、自費診療になります。そのため、治療を受ける医療機関により費用が異なります。当院ではレンズ販売よりも初期費用が軽減され、レンズの保証交換などの保証が手厚い定額制を採用しています。

当院の治療費用は以下のとおりです(全て税込)。
・1週間のトライアル(装用体験): 25,000円(ケア用品一式を含む)
・本治療開始時:年間診察費用(15,600円)、2か月分のレンズ定額制料金(1か月7,700円×2=15,400円)の合計31,000円
・毎月のレンズ定額代:7,700円

になります。年間にいくら費用がかかるかをまとめると以下のようになります。
1年目の年間費用:133,000円:(1週間トライアル+年間診察費用+定額制レンズ代)
2年目以降の年間費用:108,000円:(年間診察費用+定額制レンズ代)
・その他の費用として、専用ケア用品代(1か月の費用の目安:約3,000円程度)
・点眼薬等の処方があった場合は追加費用が発生します。

Q:定額制(サブスクリプション)には何が含まれますか?

定額制にはレンズの保証交換は1枚につき2回/年まで無料です。 レンズ紛失の場合は、1枚につき11,000円発生します。 なお、契約開始から1年間は解約不能ですが、2年目以降は解約可能になります。 また、解約時にはレンズの返却が必要になります。
なお、3か月目以降の費用の支払いは、クレジットカード決済となります。 最初の1年間は途中解約ができません。

Q:定額制(サブスクリプション)のメリットは何ですか?

・初期費用が軽減できる
レンズ販売の場合は、最初に高額のレンズ購入が必要になります。 定額制の場合は、毎月一定の金額で治療を受けることができます。
・保障が充実している
どんなに丁寧に取り扱っていても、レンズの汚れや破損・紛失は起こり得ます。 また、時間の経過によって眼の状態は変化し、視力の矯正効果は低下することもあります。
レンズ販売の場合は、破損や紛失の場合の保証が十分でなく 度数変更にも対応していない場合、新しいレンズを購入するためには 高額な費用(40,000~50,000円程度)が発生することがあります。 定額制の場合は、レンズの保証交換が1枚につき2回/年まで無料です (破損・汚損・度数交換すべてに対応)。万一レンズを紛失した場合でも、 1枚11,000円で新しいレンズを使用することが可能です。

Q:定額制(サブスクリプション)ではなく、レンズ販売を選択できますか?

当院では、定額制のみでレンズ販売は行っていません。
オルソケラトロジーレンズに限らず、費用を重視して汚れたり劣化した不適切なコンタクトレンズを無理に長期間使用することは、角膜感染症などの重大な合併症を引き起こすリスクを高めることになります。
当院では『できる限り安全に治療を行うこと』を最重視しています。
そのため、無料でレンズ交換が行える保証が手厚い定額制のみを採用しています。
失明の危険も!コンタクトレンズの間違った使用による視力低下・障害を予防 | NHK健康チャンネル

Q:ケア用品は自分で用意してよいですか?

オルソケラトロジーレンズは通常のハードコンタクトレンズよりもサイズが大きいため、市販のコンタクトレンズケースに入れた場合、変形や破損の原因となります。 そのため、必ず専用のケースをご利用ください。同様にオルソケラトロジーレンズは特殊な形状のため汚れが付きやすいので、洗浄液等も専用のものを使用して下さい。
オルソケラトロジーレンズ用のケースやケア用品は、一般のドラックストアや通販サイトでは販売していません。

Q:オルソケラトロジーはだれでも行うことができますか?

以下の方は治療をすることができません。
・10歳未満(小学3年生以下)の方

適切なレンズ管理ができないため、治療対象となりません。
・重症のアレルギー、ドライアイ、眼の感染性病変のある方
オルソケラトロジーにより症状が悪化する可能性があるため、治療対象になりません。
・妊婦の方、授乳中の方
妊娠中、授乳中の方の安全性は確立していません。
・定期検診に来院することが難しい方
治療効果の確認や合併症の予防ができないため、治療対象となりません。
・保護者がコンタクトレンズ使用経験のない、本人がコンタクトレンズの着脱ができない方
小学生の場合はレンズの着脱等は保護者が行うため、保護者がコンタクトレンズ装用経験のない方は、治療対象になりません。 中学生以上では、本人がコンタクトレンズの着脱ができない場合は、治療対象となりません(保護者のコンタクトレンズ装用経験は不要です)。
・強い近視や乱視、遠視の方
近視度数は-4.0D以下、乱視度数は-1.5D以下であることが条件のため、 上記以上の度数の近視や乱視、すべての遠視の方は治療対象となりません。
・規則正しい睡眠時間を確保できない方
オルソケラトロジーは、夜間就寝中にレンズを装用して角膜の形状を変化させることによって、近視や乱視を矯正する治療です。 そのため、睡眠時間が短い(7時間未満)、就寝時間が不規則などの方は、治療対象となりません。

Q:オルソケラトロジーは、すべての人に有効ですか?

オルソケラトロジーはすべての人に有効ではありません。まず1週間トライアル治療をしてみて、その効果が感じられないときには 医師と相談が必要になります。1週間で効果があると感じる人の割合は70~80%程度です。
また、レンズ管理が適切ではない場合、レンズの変形や汚れ等により十分な効果が出ない場合があります。

Q:いつから効果が出るのですか?

個人差はありますが、開始して1週間程度で視力が向上します。1回の装用による効果は、8~36時間程度持続するとされていて、夜間の装用時間と関連があるとされています。

Q:この治療に短所はありますか?

日中に装用するハードコンタクトレンズと同様に、合併症を起こすことがあります。具体的には、角膜感染症、アレルギー性結膜炎、異物感や痛み、夜間に光が周りに散って見える(ハロー・グレア現象)などがあります。また、視力が安定するまでは見えにくいことがあります。
レンズ管理や装用を適切に行わないと、合併症の頻度が高くなります。治療する方がこどもの場合、保護者の方の役割が非常に大きくなります。

Q:クリニックの診療時間内であればいつ受診してもいいのですか?

オルソケラトロジーをご希望の方は、初回診察では30分~1時間程度の時間がかかります。 完全予約制ですので、お電話でご予約をお取りください。予約がない場合は、基本的に後日改めて再受診が必要となります。また、当日検査が可能な場合もありますが、待ち時間がかなり長くなる可能性があります。
予約可能日時は、月曜日から金曜日です。

Q:対象年齢は何歳からですか?

おおむね10歳以上(小学4年生以上)です。 なお、小学生の場合は保護者によるレンズ着脱が必要なため、保護者がコンタクトレンズ使用経験のない場合は、治療対象外となります。

Q:近視進行の予防効果はありますか??

オルソケラトロジーは近視矯正の治療法として開発・認可されていますが、近年の研究により小児の近視進行予防に効果があることはわかってきています。ただし、近視が全く進行しなくなったり、近視が治ったりする訳ではありません。

Q:通院の頻度はどのくらいですか?

1週間のトライアル(装用体験)後、 本治療開始後は1か月目に来院していただきます。 その後は、3か月に1回の通院が必要です。

Q:合併症等がおきた場合の治療はどのようになりますか?

合併症がおきた場合は、オルソケラトロジー治療を中断する可能性があります。定期検診で合併症が見つかる場合もあるため、定期検査時には必ず健康保険証や医療証を持参してください。 いつから治療を再開するかなどは医師と相談してください。

Q:たまたまオルソケラトロジーレンズを装用せずに寝てしまいました。 朝起きてからレンズを装用した方がよいですか?

オルソケラトロジーレンズを装用する必要はありません。 眼鏡や通常のコンタクトレンズなどを使用して、日中はすごしてください。

Q:過去にコンタクトレンズを試してみて、自分で取り外しができませんでしたが、治療できますか?

小学生の場合は、保護者の方にレンズの着脱を含めて管理をしていただく必要がありますので、保護者の方のコンタクトレンズ装用経験が必須です。中学生以上の場合は、本人がレンズ着脱を含めて管理が必要になります。そのため、ご自身でコンタクトレンズの着脱が難しい方は、治療の対象外になります。

Q:どのようなメーカーのオルソケラトロジーレンズを使用しますか?

SEED(シード)社のブレスオーコレクト(R)を採用しています。素材はTORAY(東レ株式会社)製です。SEEDもTORAYも国内企業であり、日本人の角膜は欧米人と比較して中央部の突出が少ないという特徴にも対応しています。また、ブレスコーコレクト(R)はしなやかで割れにくい「やわらか素材」を使用し、高い酸素透過性と割れにくさを両立したハードコンタクトレンズです。

Q:健康保険でオルソケラトロジー治療を受けることはできますか?

オルソケラトロジーは国内で認可されている治療法ですが、健康保険の対象外のため、自費診療になります。税法上の医療費控除の対象となります。詳しくは、国税庁HPにオルソケラトロジーについての記載がありますので、ご参照ください。
オルソケラトロジー(角膜矯正療法)による近視治療に係る費用の医療費控除|国税庁 (nta.go.jp)

Q:近視進行を遅らせるために、オルソケラトロジーと併用できる治療法はありますか?

低濃度アトロピン点眼治療があります。低濃度アトロピン点眼液を毎晩1滴点眼することにより、近視進行を遅らせることができ、オルソケラトロジーと併用することが可能です。低濃度アトロピンは現時点で国内認可はされておらず、シンガポールからの輸入品となるため、自費診療になります。
詳しくは、低濃度アトロピン治療をご覧ください。

Q:診察はどのように行われますか?

・オルソケラトロジー治療の適応があるかを確認するため、様々な眼科検査を行います。
・治療の適応があると判断された場合、オルソケラトロジー治療の説明書を読んでいただき意思確認を行います(同意書を用意しております)。
・トライアルレンズの貸し出しの手続きをします(適切なトライアルレンズがない場合には、後日お渡しになる場合もあります)。
・次回診察(1週間後)の予約をとります。

・トライアルレンズでの効果をみるため、検査や診察を行います。
・トライアルレンズは返却していただき、治療を継続するかの意思確認を行います。 治療継続をご希望の場合は、本人専用のオルソケラトロジーレンズの注文を行います (定額制申し込み)。 次回の定期検査の予定は、本人専用レンズによる治療開始から1か月目になります。
・治療継続を希望されない場合は、この受診日で終了となります。

・スケジュールどおりにオルソケラトロジーレンズを装用できたか、十分な矯正効果が出ているかどうか、合併症がないかなど確認し、治療に問題がないか判断します。
・治療継続可能であれば、次回の定期検査の目安をお伝えします。定期検査は1か月目の後は、3か月ごとになります。
・合併症の発生やその他医師の判断により、オルソケラトロジー治療を中止し、投薬等を行う場合があります。  

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